海外を選ぶメリット。「’海外美容師’という生き方。」その七。
ここで海外に目を向けてみよう。
海外なんて私には無理だ、とか俺英語しゃべれねーし!とか色んな声が聞こえて来そうだ。
でもちょっと待ってほしい。
まずここベトナムの平均年齢は28歳だ。日本の平均年齢は46歳。(2018年現在)
先に挙げた通りいくらメリットと言われても、理美容師を志す人で、訪問理美容やりたい!楽しそう!という人よりは、どちらかといえばファッショナブルさや華やかさといった側面に惹かれたと言う人の方が多いのではないだろうか。
日本で今、ケアブリーチや波巻きスタイル、外国人風カラーが流行しているように見えるが、実際そんなトレンディなスタイルがヒットする層はひと握り。若い子がやりたい技術を覚えたところで、それを使うお客様はあまりいないのだ。そういった人を集めたいなら当然マーケティングが必要だが、みんながそれをやれば差は着かない。やりたいこと自体がレッドオーシャンなのだ。
ところがベトナムはどうだろう。平均28歳だ。若い。
都内一等地や高店舗力サロン在籍の一部人気スタイリストは分からないかもしれないが、やりたいスタイル、好きなスタイルのお客様ばかりが次から次へと来るサロンなんてひと握りだ。女性が得意でも店が男性客8割、なんてざらだ。
ベトナムでは、おそらく日本よりもお客様は若い。上手く自分がトレンドセッターとなる事ができれば、スタイルを売る、という事が出来るかも知れない。これって美容師の醍醐味じゃないかな。
そして、これは自虐も入りつつ、なにも海外で生活しているからと言ってみんな英語ペラペラなわけではない。これは本当。
さらに言うと、ベトナム在住者でベトナム語を使いこなせている人なんてほんのひと握り。
日本語しか話すことが出来ない日本人は実に多い。
つまり言葉なんてどうにでもなるのだ。
さらには、ここまで言っておいて、海外美容師と言っても、殆どのサロンは、いわゆる海外において、日系サロン、と言う需要を自然と得ることができる。
日本人向けのマーケティングさえ徹底すれば、海外美容師と名乗っておきながらも、お客様は日本人ばかりです、と言う状態だって出来る。むしろそう言う人の方が多いかもしれない。
つまり海外の美容師は日本人のお客様が多いのだ。
これって海外にチャレンジしたい人にとって目から鱗じゃない?
僕は海外で勝負するには、日本人は勿論のこと、外国人さえも納得させるスキルとセンスで、バリバリ海外で評価されていく!じゃないと潰れる!くらいに思っていた。そして個人的には日本人はもちろんローカルで流行る店作りを目指している。
でも実際のところ、自身が現地語もしくは英語ペラペラで尚且つ彼らに認められる技術の持ち主なら話は別だが、日系サロンと言えば、その多くは現地在住の日本人のお客様が9割だったりするのだ。
日本人レストラン、日本人バー、日本人コミュニティに参加して人脈を広げて営業活動をすることで、来てくれるお客様っているものだ。
それって、場所が海外なだけで日本と一緒だったりするのだ。
物価の高い国ではブランディングが出来れば日本よりも技術料金を高く頂ける。
物価の低い国では、日系価格で現地物価生活ができる。
勿論海外で仕事をするには沢山のハードルがあるが、懸念していることのまず筆頭に挙がるようなことが意外と全然大丈夫だったりするのだ。
日本では、突き抜けられない。
もしくは。やっかまれるような、ある種欠点とも思われそうな要素が、海外では武器になったりもする。
フィールドを選ぶことは本当に大切。
まず、勝てるゲームで勝負する方が楽しいに決まってる。そして、どうせゲームをするなら勝って楽しもう。
海外に興味があるけど踏み出せない方がもしこの文章を読んで、あなたの想像する海外生活の印象が少し変わったのなら嬉しい。
〜to be continued 〜
ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン
伊藤星太。
「’海外美容師’という生き方。」
AUBE JAPAN hanoi viet nam
HAIR DRESSER Ito Seita
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