自分のスタイルが必要不可欠。「'海外美容師'という生き方。」その三。
僕が海外に来てすぐにぶち当たった壁。お客様に言われて戸惑った言葉。
「あなたはどう思いますか?」
日本で美容師をしていると、お任せで!と言う言葉は仲のいいお客様だったり、美容師が絶対的信頼を得ているシーンでしか、使われることは少ないのではないだろうか。
あるいはリスクマネジメント的視点から、お客様のお任せで!は、お任せじゃない!と聞いたりもする。
ほとんどのお客様は美容師に対して、こんな感じにして下さい!と言うのを持っている。
なので多くの場合日本では、「こんな感じにして下さい」「はい、わかりました」と言うのが一般的ではないだろうか。
少なくとも僕は日本では、そういったオーダーのお客様が多かった。
そんなお客様への対応に慣れて、お客様のオーダーに対応する対応型のカウンセリングスタイルが自分の中で確立されていた。
提案型のカウンセリングを行う美容師も周りに居たが、お客様の望むものとの違うものを提供してしまうのでは?その時お客様は断りにくいのでは?と言う思いから、自分には合わないと思っていた。
そんな僕が海外に来て、海外のお客様にカウンセリングをする時、どうも上手く行かないと感じることが多かった。
カウンセリングの中で、会話の中で、お客様のニーズを読み取りそれをお客様に伝えて共有する僕のカウンセリングスタイルは、海外のお客様には使えないことが多かったのだ。
どういうことか。
海外のお客様は、何か変えたい。あなたはどう思いますか?と言うオーダーが結構多い。
日本人ほど、明確にこういう風にしたい、というイメージを持っていない場合も多い。
僕はお客様のニーズを読み取りたいけど、お客様は僕にとっての「こうあるべき。これがあなたにはいい。」を求めている。
そこではオーダーありき、ニーズありきのスタイル提供だけではない、いちクリエイターとしてのあなたの意見、と言うのを求められる。
つまり、圧倒的に、「自分のスタイル」と言うものが必要不可欠となる。
〜to be continued 〜
ベトナム ハノイ 日系美容室 オーブジャパン
伊藤星太。
「’海外美容師’という生き方。」
AUBE JAPAN hanoi viet nam
HAIR DRESSER Ito Seita
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